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【ボーイ隊(小6~中3)】7/12 CROSS POINT ~大阪・奈良・和歌山 三県境を目指して~

ボーイスカウト

7月12日(日)の隊集会では、「CROSS POINT」をテーマに、読図ハイキングを実施しました。

今回の活動の出発点となったのは、スカウトたちから出ていた
「大阪・奈良・和歌山の三県境にある行者杉に行きたい。」
という声です。

そのスカウトニーズ(希望)をもとに、地図とコンパスを使い、自分たちの力で目的地を目指す読図訓練を兼ねたハイキングを計画しました。

出発前、スカウトたちは隊長から指令書を受け取りました。

電車の中では地図と指令書を広げ、その日のルートや課題を班のみんなでで確認します。

五条駅からバスでスタート地点へ向かい、いよいよ読図ハイキングのスタートです。

バスを降りて田園風景の中を歩き始める
バスを降りて田園風景の中を歩き始める

今回のルートは、班長と次長が中心となって進めました。

次長が地図を読みながら先頭を歩き、班長は後方から班全体を見守ります。遅れているスカウトはいないか、体調に変化はないか、それぞれの立場から班員の様子に気を配りながら歩きました。

隊集会に向けて行った事前にの班集会では、班長と次長が、地図の見方や座標の読み方を班員へ教えてくれていました。
その積み重ねがあったからこそ、小学6年生のスカウトも一緒に座標を読み、班の一員として読図に参加できました。

これまで読図を少し苦手としていた次長も、この日は迷うことなく、
「次はこっち。」
と班を先導する姿を見せてくれました。

事前に学び、練習し、それを隊集会で実践する。
こうした積み重ねができることも、ボーイスカウト活動の大きな魅力の一つです。

進行方向を指差す次長

最初の休憩場所となる一尾背神社までは、この日一番傾斜のきついアスファルト道です。

ふもとでは33℃を超える暑さ。歩行中も熱中症アラートを確認しながら、こまめに休憩と水分補給を行いました。

一尾背神社から山道の入口までは、傾斜こそ緩やかになるものの、長い上り坂が続きます。
歩いても歩いても終わらない坂道に、心が折れそうになる場面もありました。

それでも途中、ふっと視界が開ける場所があります。

目の前には、どこまでも続く山並みと深い緑。谷の向こうには町並みも広がり、思わず足を止めて眺めたくなるような景色でした。

山道の入口まで続く長い上り坂
山道の入口まで続く長い上り坂

その先からは、木陰のある細い山道へ入ります。
コンパスと地図を確認しながら、仲間同士で励まし合い、行者杉を目指して歩きます。

そして、ようやく行者杉へ到着。

標高約715mにある行者杉周辺は、この日の気温も27℃前後。涼しい風が吹き抜け、登りで火照った体を心地よく冷ましてくれました。

木陰で食べるお弁当は格別のおいしさです。
しっかり休憩をとり、体力も回復しました。

行者杉で昼食

昼食後は、行者杉周辺で三県境を探してみるも、境界標は見つかりません。

そこで、
「三県境がここだとしたら、こんな感じかな?」
と広場にロープを置き、

「ここが大阪!」
「ここが奈良!」
「ここが和歌山!」

と三つのエリアに分けてみます。

三県をまたいで歩いたり、反復横跳びをしたり、ポーズを決めたり、寝転がったり。

三県境ならではの遊びを、みんなで楽しみました。

その後は、スマートフォンの地図アプリを確認し、画面上で大阪・奈良・和歌山の県境が交わる場所へ向かいます。
草をかき分けながら、GPSが示す三県境付近まで進んでいきました。

正確な境界標は見つかりませんでしたが、紙地図で歩いてきたあとに、スマートフォンの地図も使って現在地を確かめることは、今回の読図ハイキングらしい経験になりました。

帰り道では、先月末の台風の影響でしょうか、大きな倒木が登山道をふさいでいました。倒木をくぐり抜け、その後も落ち葉や石で足を滑らせないように慎重に歩きます。

山道を下ったところにある大澤寺では、鐘を鳴らして少しひと息。
池には金色の鯉も泳いでいて、スカウトたちは興味津々で眺めていました。

大澤寺を出発したあとは、再び暑さを感じるアスファルト道へ。アップダウンを繰り返しながら、分岐点ではその都度地図を確認し、最後まで自分たちでルートを確かめながら歩きました。

登山道をふさいでいた倒木
登山道をふさいでいた倒木

ゴール地点には売店があることだけは、事前にスカウトたちへ知らされていました。
到着した場所は「5万人の森公園」。

長い道のりを歩き切ったあとのソフトクリームは、格別だったようです。

「今日はしんどかったけど楽しかった!」

「金色の鯉と水色の幼虫を見たこと、学校の友だちに自慢すんねん。」

「奈良・和歌山・大阪をまたいで寝転んだことも自慢すんねん。」

しんどかった道のりも、最後には学校の友だちに話したくなる思い出になったようです。

今回のハイキングでは、班長と次長の成長も感じることができました。

次長は地図を読みながら班を先導し、班員の様子にも気を配りながら歩いてくれました。班長は最後尾から全体を見守り、遅れているスカウトはいないか、体調は大丈夫かと、常に周囲へ気を配ってくれました。

班長と次長、それぞれが自分の役割を果たしてくれたからこそ、班全員が最後まで歩き切ることができたのだと思います。

今回の隊集会を最後に、班長は受験勉強に専念するため、しばらく活動をお休みします。

そこで隊長の提案で、隊のみんなから班長へ色紙を贈ることにしました。

副長が事前に色紙やメッセージカードを用意し、スカウトたちは行者杉でひとしきり遊んだあと、一人ひとり班長へのメッセージを書きました。

書いたのは、「受験頑張れ」という言葉ではありません。

「戻ってきたら一緒にしたいことを書こう。」

そう決めて書いたメッセージです。

実は、ナイトハイクをやりたいと言い出したのは班長本人でした。しかし、その日は体調不良で参加することができませんでした。

ナイトハイクを経験したスカウトたちには、「今度は班長とも一緒に歩きたい」という思いがありました。

そんな思いも込められた色紙を、閉会式で班長へ贈りました。

班長へ贈った色紙
班長へ贈った色紙

隊集会の最後には、班長から

「みんな、一つでも進級できるように頑張れ。」

と、班のみんなへ激励の言葉が贈られました。

そして、次の班長は、今の次長が引き継ぐことになりました。

班長から次長へ。

役目は受け継がれ、班はまた新しい一歩を踏み出します。

班長が受験を終えて戻ってくる頃には、きっとみんなも今より一つ成長していることでしょう。

そのときは、ベンチャースカウトとなった班長が、ボーイ隊のみんなのためにナイトハイクを企画してほしいと思います。

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